皆さんこんにちは!
リサイクルショップ かたづけ屋の更新担当中西です♪
秋らしい北風が心地いい季節になりましたが、朝晩の冷え込みはとてつもないですね。。。
体調管理には皆様お気をつけください!
さて本日は
リサイクル雑学講座
ゼロウェイスト運動とは?海外での注目事例
ゼロウェイスト運動の歴史と基本理念
ゼロウェイスト運動は、20世紀後半から始まりました。この運動は、廃棄物を「削減する」だけでなく、「完全になくす」ことを目指します。これには、廃棄物を単なるゴミとしてではなく「資源」として再利用し、自然界の循環を模倣する経済システムを構築するという理念が含まれています。
基本理念
ゼロウェイスト運動は「3R(リデュース、リユース、リサイクル)」の考え方に基づいていますが、さらに「リフューズ(拒否)」や「リペア(修理)」を加えた「5R」や「6R」に発展しています。
廃棄物の排出を防ぐ(リフューズ、リデュース):過剰な消費や使い捨て文化を見直す。
リユースとリペア:既存の製品を修理し、再利用する文化を復興する。
リサイクルの推進:廃棄物を資源として活用。
歴史的背景
ゼロウェイストの概念は1990年代にカリフォルニア州の地方自治体で正式に提案され、その後、環境NGOや企業によって世界中に広まりました。
具体的な実践方法
リデュース、リユース、リサイクルの3R
リデュース(減らす)
最も重要なステップです。無駄な包装や使い捨て商品を避け、長期的に使える高品質な製品を選ぶことが求められます。
実例:スーパーでプラスチック袋を使わず、マイバッグを利用する。
政策例:欧州連合(EU)による使い捨てプラスチック製品の禁止。
リユース(再利用する)
再利用可能な製品を選び、一度使用したものを新たな目的で使う。
実例:リターナブルボトルや再利用可能な金属製ストローの普及。
商業活動:リサイクルショップやフリーマーケットの活用。
リサイクル(再資源化する)
廃棄物を分別し、資源として再利用できる状態にする。
実例:ドイツのデポジットシステム(Pfand)では、リサイクル可能なボトルを返却すると返金されます。
挑戦点:リサイクル可能な材料が限られているため、リサイクル率を高めるための技術革新が必要です。
海外で成功している事例や企業の取り組み
ゼロウェイストを実現した都市
サンフランシスコ(アメリカ)
サンフランシスコは2002年に「ゼロウェイスト」目標を設定し、2020年までに廃棄物の100%再利用を目指しました。この都市は、以下の取り組みで廃棄物リサイクル率を80%以上に達成しました
全住民と事業者に対するリサイクルの義務化。
生ゴミを堆肥化するプログラムを導入。
コペンハーゲン(デンマーク)
コペンハーゲンは、廃棄物をエネルギーに変換する最新技術を活用し、焼却処理時のエネルギー回収効率を高めています。また、リサイクル施設の設置が進められ、プラスチックの90%以上がリサイクルされています。
廃棄物削減をビジネスモデルに組み込む企業
ループ(Loop)
パッケージを完全に再利用可能にするためのプラットフォームを提供。消費者は製品を購入した後、使用済みパッケージを返却し、企業が清掃して再利用します。
テラサイクル(TerraCycle)
リサイクルが難しい製品を再資源化するプログラムを提供しています。使用済みの歯ブラシや化粧品容器などの回収を促進し、それを新たな製品に変換します。
パタゴニア(Patagonia)
衣料品を長く使うことを奨励し、製品の修理サービスを提供。消費者に不要になった製品を回収し、リサイクルするプログラムも運営しています。
消費者レベルでのゼロウェイストライフスタイル
ゼロウェイスト運動は、個人のライフスタイルにも影響を与えています。
包装を減らす
地元の市場や「バルクショップ」で必要な分だけ商品を購入し、包装材を最小限にする。
例:ガラス容器を持参して食品を詰める。
再利用可能なアイテムの利用
再利用可能な水筒やタンブラーを使用。
布製の袋やメッシュバッグで食品や野菜を持ち帰る。
手作りや修理文化の復興
古くなった製品を修理して再利用し、不要なものは寄付や販売をする。
デジタル化の活用
紙の消費を減らすため、電子請求書や電子書籍を活用。
ゼロウェイスト運動の未来
ゼロウェイスト運動は、単なる環境保護活動としてではなく、持続可能な経済への移行を目指すグローバルな潮流となっています。この運動の拡大は、政府、企業、個人の協力が欠かせません。より多くの地域での成功事例が増えることで、ゼロウェイスト社会の実現はさらに近づくでしょう。
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